読書
20代からの若者の青春を描いたお話。 大学4年の春に早々と大手企業の就職内定をもらい、いわゆる勝ち組に属していた 時間もあって、エネルギーもあって、何者にも成れるような、 自分は特別なんだ、他の大人とは違う人生を歩むんだと期待に胸を膨らませ、…
もうタイトルが怖くて、なかなか手を伸ばせないで、 のらりくらりと、町田そのこの他作品を読みながら、 ようやく決心がついて読み始めることとなった今回(*^-^*) ニュータウンのうつくしが丘にある白い三階建ての一軒家が舞台。 その家に住む住人がコロコロ…
難しくない言葉で、今から誰でも実践できる内容がとても良いと思う。 育児も何でもそうだけれど、すぐに結果(正解)を求めてしまうところがある。 でも育児に答えは、すぐには出ないものだと思う。 だから不安にもなるし、日々迷いながら、どこに向かってい…
みうらじゅんさんと言えば、長髪にサングラスで個性的なルックスがパッと目に浮かぶ。 個性的なのは外見だけではない。 外見を上回るほどの強烈な発想力を持っている。 ひたすらゼロからイチを生み続ける人。 お堅くなく、面白く読めるビジネス書のようだ。 …
原田マハさんと言えば、キュレーターであり小説家でもある多才で、異色な作家さん。 美術館で仕事していた経験から、美術やアートの知識が深く、 美術作品をモチーフにした作品を今までたくさん読んできました。 中でも、ピカソの絵『暗幕のゲルニカ』、 ア…
生まれつき感情を持たない少年と、 喜怒哀楽が激しく、家庭環境に恵まれなかった少年との出会いと成長の物語。 感情を持たない少年は、どんなに両親に愛情をかけてもらっても、 そしてどんな不幸が身に起きても心が一切動かない。 感情がわからないからこそ…
ずっと勉強が好きになれなかった子ども時代。 まず、じっとしているのが苦手だった私は、 45分の授業をずっと同じ席についていなくてはならないのがとても苦痛で、 耐えるのに精いっぱいでした 先生の言っていることは右から左。興味も持てない、分からない…
長田弘さんの詩集に、ドハマり中www 図書館で借りた『深呼吸の必要』は昭和59年に出版された詩集なのですが、 本に書庫マークのシールが貼れていました。 つまり借りる人が現在少なくて、普段は図書館の本棚に陳列されているのではなく、 書庫に保管さ…
宮下奈都さんは、『羊と鋼の森』というピアノの調律師をめざすお話以来です。 ピアノの世界を演奏する側ではなく、演奏者を支える調律師が主人公のお話で、 グランドピアノなどを開くと、ピアノの鍵盤をたたくたびに、中の弦(鋼)を叩く ハンマーがあって、…
ここ数年は、じぶんが思って始めたことではないけれど、 色々なものを削ぎ取って、手放す作業が多かったように思います。 目に見えるものでは、毎シーズン買っていた服を買わなくなり、 着ないモノは手放し、今ある服でコーディネートする、大切にするように…
著者は中学生の時に、父親を病気で亡くし、その後母は病に倒れ、 一命をとりとめ車いす生活になり、弟は知的障害とダウン症を抱えていて、 自分以外の家族みんなが障がい者になり、大学で出会った仲間と一緒に、 福祉の会社を起業し、その後フリーランスの作…
美肌は身体の内側から作られているというお話。 老けない人が食べているもの=老けない人が食べていないものが、 肌や身体の老化のメカニズムを詳しく解説している本です。 例えば湿疹やアトピーというのは内臓の機能低下の時にも起きるわけですが、 胃腸の…
この世界に生まれてきた人は、みんな経験している胎児の時のお話。 自分がお母さんのお腹の中にいた記憶は全く残っていない。 胎児は生物の進化をすべて辿って、10か月で人間の形になって出て来ます。 最初は卵のような形をしていて、勾玉になり、ウーパール…
もっと早くに出会いたかった本です。 やり直せるなら、生まれる前からやり直したいし、子どもももう一度お腹に宿す前に 戻りたいと、普段あまり後悔しない私も、後悔先に立たずを実感しました。 今いろんな感染症が流行していますが、人間の身体って実はすご…
一万円選書のいわた社長おすすめ本の中の一冊で、気になったこちら。 『田村はまだか』というインパクトある表紙。 40歳を迎える小学生の同級生が同窓会で集まり、三次会で入ったバーでの会話と 小学校の頃の思い出、大人になってからの色々のお話。 田村だ…
私たちが生きる小さな世界。小さな日常の連続。 もがきながら、悩みながら、不自由で、ままならないことも多いけれど、 時に美しくて、愛おしい私たちの世界。 6短編からなる本作。どちらの作品も主役級。 となりに住むあの人の人生かもしれないし、 電車で…
春に廃校予定の女子大学で、卒業資格がもらえなかった問題を抱えた女子大学生たちが、 特別合宿をして、卒業とそれぞれの未来をめざしていくお話。 みんな色々な事情を抱えて生きている生徒たち。 コミュニケーション障害の生徒や、トランスジェンダーであり…
先日ブログに書いた一万円選書の岩田書店の店主おすすめのノンフィクション作品です。 佐々涼子さんの『エンド・オブ・ライフ』は在宅医療に奮闘していた男性看護師が、 自らもすい臓がんを患い、がんを発見したときにはステージ4の末期がん。 まだ小さな子…
本が売れない時代と言われる昨今。 私の近所の本屋さんも軒並み廃業していき、ぷらりと歩いて立ち寄れる本屋さんが すっかりなくなってしまいました。 デジタルで書籍を読める便利な世の中になったけど、ページをめくる喜びや、 紙の質感、本の重量感も含め…
週末は久しぶりに、恋愛小説を読んでいました☆ 普段あまり恋愛小説は読まないので、人生で2冊目ぐらいかも!?笑 今回読んだ『アパートたまゆら』は、正統派な恋愛小説です。 アパートの隣りの住人を好きになるお話。 潔癖症の女性が、鍵を失くしてしまって…
医師が、私たちにわかりやすく教えてくれる人体・医学入門書です! ずっとこの本が気になっていました! いまですら常識となっている医学のいろはが、どのように発見され、研究されたかの歴史や、 私たちの人体の機能などを楽しく解説しています。 手術着が…
自閉症児を実際に育てた立石美津子さんの本。 お子さんのかわいい幼少期の写真も載っており、実際に自閉症児を育てて、 ぶつかった壁、失敗、周りの人の優しい目、自分との葛藤、そして今、これからは 書かれています。 読み進めるたびに涙、涙。 そっと優し…
小川洋子さんは『薬指の標本』を初めて読んでから好きになった作家さん。 フワフワと掴みどこのない、今まで見たことも経験したこともない世界なのに、 不思議とぐいぐい作品の中に引き込んでいく、引力はすさまじいものがある。 その小川洋子さんが選んだ偏…
今週の読書は湊かなえ先生の『リバース』。 深瀬に初めてできた親友だった広沢が、大学の時に交通事故で亡くなる。 何年も経ってから、深瀬やほかの大学のゼミのメンバーに怪文書が届く。 深瀬は、親友の死に改めて向き合うこととなる。 広沢の高校の知り合…
『コンビニ人間』で芥川賞を受賞された村田沙耶香先生の小説。 今回初読みの作家さんで、有名な『コンビニ人間』もすっとばして、 こちらを読み始めました(*´▽`*)(次に借りてこよう!!) 小学四年生から中学三年生までの思春期真っ只中にいる女の子と男の…
西加奈子さんの初めてのエッセイ集☆ 色々作品を読んで来て、幼少期色んな海外で暮らした経験からか、西さんらしい、 他の人にはない視点で世界を俯瞰して見ていて、その大きな世界観がいつも好きで、 エッセイは私の中でさらに期待大でしたwww 本は元より…
年収90万円で都内で暮らすなんてどういうこと!?と地方住みの私も、 この衝撃的な表紙の文言につられました笑 結婚した当初は横浜に住んでいたことがありますが、 それでも切り詰めて2人で月20万はかかっていたような。 都内でも探すと、東京の多摩に家…
作家さん同士が、お互いにおすすめの一冊を紹介する対談集です。 作家さん同士とあって、深いお話、コアな視点がとても読んでいて面白かったです! 一つの作品をつくるまでにどれほどのことを考え、また作品が生まれた秘話を 話されていて興味深い(*^-^*) 作…
鎌倉を舞台に、時間が少しずつ遡っていく。 人生に悩んだ人、立ちどまった人、行き止まり、四面楚歌、 人生の窮地に立たされた時に、迷い込む案内所。 大切な人とはぐれた人、自分の人生にはぐれた人、人の想いにはぐれた人、 あらゆるものとはぐれてしまっ…
久々に涙が止まらない小説でした(ToT)/~~~ 流れてくる涙を拭いながら、目が真っ赤になるぐらい泣きました。 同性愛者が、幸せな家族を作ろうとするお話。ありのままに生きようとするお話です。 泉と草介は血のつながった親子で、離婚歴あり。 千代子と娘の宝…