とにかくいろんな本を読み漁りました。
発達障害という言葉は聞いたことあるし、自閉症も聞いたことがあるけど、
それが実際にどんな障害で、どんな症状なのか?
これからどのように成長していくのか?
どのように育てたらいいのか?
何もかもわからない状態でした*1
いくつか本を読んでみて、一番わかりやすく具体的に説明されていた本が、
本田秀夫先生の本です。
この本を読んだときに、うみくんが育児本の成長にもあてはまらず、
ネット情報で年齢に応じた成長を検索していても、
しっくり来なかった理由がよくわかりました。
本田秀夫先生の『発達障害がよくわかる本』に書かれている、成長過程が、
ぴったりうみくんに当てはまったからです。
そこで気づいたのは、健常の子と発達障害の子では、脳のしくみの違いから、
物の見方、価値観、感じ方が違うように、成長の仕方もまた全く違った
経緯を辿っていくということでした。
本田秀夫先生は、精神科の医師で、
発達障害の子供のケアに実際あたっている医師なので、
何人もの症例を見てきて、その経験を本にまとめて下さっています。
本田秀夫先生の本を何冊か読みましたが、どの本も印象的だったのは、
発達障害の子、その子供を育てる親、支援してくださる方々に対して、
どちらにも同じように愛情を感じられる、寄り添ってくれている点です。
今まで発達障害の本をいくつか読んだ際に、多かったのは、
健常者からの視点で、書かれているものでした。
例えば『私はカサンドラ』という表現や、
『人の気持ちが分からない』というフレーズや、
『空気が読めない』〇〇できないといったネガティブな表現です。
自分も子供も発達障害だからわかるのかもしれませんが、
発達障害の人は人の気持ちがわからないわけではありません。
感じ方、考え方、価値観が健常者の方と異なるだけなのです。
うれしいことはうれしいし、悲しいことは悲しい。
もちろん出来ないことも多いのは確かですが、
空気は感じていますし、空気を壊さない努力もしています。
本田秀夫先生の本は、健常者と発達障害者を繋ぐ、
翻訳本のような気がしています。
お互いがお互いを理解することがもっとも大事だと思いました。
年齢別に、困りごと、ぶつかる壁、その対象法を
絵や図も取り入れながら説明してくれているので、
とても分かりやすく、発達障害を知る入門本としてお勧めの本です。
発達障害がよくわかる本 健康ライブラリー / 本田秀夫 【全集・双書】
*1:+_+