月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。小学1年生の秋から不登校になり、ホームスクールで学んでいます。日々の暮らし・生き方を綴ります。

自立ではなくて自律する。

自分で何もかも自分で完結できる人がとても羨ましいです。

 

フルで働いて、自炊して、片付けられた部屋で、結婚をして、子どもを2.3人

 

産んで、保育園に入れながら、仕事復帰して。ちゃんと一人前の大人。

 

 

とてもかっこいいと思います!

 

私もそうなりたい(*^-^*)と何度思ったことか。

 

先日親友と話していた時に、彼女も人の助けを借りないと、

 

日々の暮らし、生活が成り立ちません。

 

二次障害が出てしまったら、今まで出来ていたことすら出来なくなり、

 

砂の城のように、サラサラと崩れてしまう状態。

 

私は離婚してしまったので、今両親の家にお世話になりながら、

 

日々子育ても、家事も手伝ってもらいながら、短時間仕事をしながら、

 

細々暮らしている状態。

 

将来これに両親の介護も加わったら、わたしはちゃんと生きていられるか、

 

想像もつかない状態。

 

小さなころからずっと、本当に手のかかる子だったと思います。

 

家族は発達障害の本を読んで調べてくれたりということはないので、

 

よく言われることは

 

『自立してから言ってくれる?』というワードです。

 

親友も私も精いっぱい毎日やっているけど、

 

まだまだ頑張らないと足りないと常に息切れしている状態。

 

そして深く傷つく言葉です。

 

でもみんなに助けられて、初めて生活できる点に関して事実です。正論です。

 

相手の立場、状況、真の理解がないければ、どんな正論も時には、

 

ナイフとなって、暴言となって、暴力となってしまうことがある。

 

本田秀夫先生の著書『自閉症スペクトラム10人1人が抱える「生きづらさ」の正体』

 

の中でも、発達障害者が、全て自分のことを自分で行うこと、つまり自立は難しい。

 

ただ、自立は難しくても、自律はできると。

 

自律スキルとは、自分の苦手なこと、出来ない事を自分で理解し、

 

出来ない事は、出来る人に助けてもらう、手伝ってもらうこと。

 

そして自分の出来ることは自分でするというスキルを育てることが大事なのだそう。

 

得意な分野の中にも苦手があったり、得意なことですら完結出来ない事が多い。

 

例えば、学生時代で言えば美術が得意だったが、その中のデッサンは苦手だった。

 

職場で言えば、事務作業はできるけど、電話応対で、電話しながら、メモをとる作業が苦手だったり。

 

私に出来ることは、自分の特性を理解して、時に手助けを借りながら、

 

行える方法を考えること。そして感謝の気持ちを持って、

 

日々、自分の出来ることでひとの役に立ちたいと思います。

 

きっと与えられた体、与えられた環境で、精いっぱい生きることが、社会貢献になるのではないでしょうか?

 

それは健常者も、障害者も同じに。

 

 


自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体 (SB新書)