先日幼稚園の先生から電話がありました。
『うみくんなんですけど、最近お友達にとうせんぼしてしまったり、トイレに閉じ込めてしまったりするんです。うみくんだけではなく、お友達と一緒に。うみくんに、
お友達の気持ち考えようねと話すと泣きそうな顔になってしまって。おうちでも、
お話してもらえますか?』とのこと。
『そうですか。申し訳ありません。うみにも話を聞いてみます。』
と電話をその日は切りました。
先生の話を聞いたときは、とてもショックで、心臓が痛くなりました(+_+)
いたずら好きだけど、根は優しいうみくんがお友達にいじわるしているなんて。
まさか自分の子がいじめられることは考えなくもなかったけれど、
加害者になるとは考えていなかった自分に気が付きました。
そしてうみくんに話を聞いてみることにしました。
『うみくん、お友達をとうせんぼしちゃったみたいだけど何でしたのかな?』
『だって〇〇くんが、叩くんだもん。それが嫌だったから。』
『そっかぁ。それはつらかったね。お友達には叩かないでってお願いしてみたかな?』
『うん。もう10回言ってるよ。』
『そうだったんだね。先生はそのこと知っているかな?お話したかな?』
『〇〇先生(副担任)がお友達を叩いちゃだめだよ。仲良く遊ぼうねっていってくれたけど、やめてくれない。』
『そうだったんだね。うみくんはどうしてお友達に叩かれたんだと思う?』
『うみは何もしてないのに、叩かれるんだよ。』
『ちなみにどのへんをお友達は叩いてくるの?』
『肩だよ。』と。
ここまで聞かなくては、お友達が一方的に叩いてきているように見えますが、
お友達も何も理由なく叩くことはないと思ったので、
肩だよという言葉を聞いて、お友達はうみくんに話しかけてくれるときに、肩を
トントンと叩いているのを、うみくんは叩かれると認識したんだと私は推測しました。
また、一緒にとうせんぼしたお友達の名前を聞いたときにも、
ピンとくることがありました。
そのお友達とは、少し前にうみくんが一緒に遊びたくて、遊ぼうって誘って断られたそうで、
なかなか一緒に遊んでくれないと話してきた日があったお友達でした。
ひょっとしたら、お友達に悪いことをしているのは理解しつつも、
そのお友達と一緒に何かする時間がうれしくて、優先させてしまったのではと思い、
先生に再度電話をし、その内容をそのままお話しました。
やはり先生も思い当たる節があるようで、
閉じ込められたお友達も、お友達に話かけるときに、肩を強くたたいてしまうことが
あるとのことでした。うみくんはそれを叩かれていると感じていること。
そして、うみくんは何かに集中していると、話しかけても応答できないことがあるので、
お友達もうみくんが話を聞いてくれてないと感じているかもしれません。とお話しました。
そのお友達も行事の時に見ていると、素直で天真爛漫で、好奇心旺盛で、
運動会やお遊戯会でも、何か興味がうつると、みんなとは違うことをしていたり、
急に走り出していなくなってしまったり、
常に先生が付いてサポートしているお友達です。
うみくんはというと、集中している時に話しかけられたり、
作業を中断されるのが苦手な面があり、
とにかく自分のペースを崩されるのが苦手なタイプなので、
お互いの性格、特徴がたまたま悪循環に働いてしまったのかなと思いました。
どちらにしても、うみくんには、『お友達と喧嘩しても、叩かれても、叩き返したり
とうせんぼはやめようね。』
『お友達が嬉しいと思うことをいっぱいしていこうね』と話しました。
先生が見てくれて、止めにはいってもらえなかったら、
お友達の心はもちろんのこと、大けがにも繋がっていたかもしれません。
多少の喧嘩や、力加減を知るのも、社会勉強とは思いますが、
危険な行為はその許容範囲を超えています。
お友達の心が心配です。
そして今回思ったのは、ちゃんと話を掘り下げて聞くこと、
相手の立場に立って考えることの重要さを感じました。
子どものいじわるにもちゃんと理由があります。
しっかり話を聞かなかれば、どうして起こっているのか本質がわかりませんでした。
先生と協力してもらないながら、見守っていこうと思います。