月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。小学1年生の秋から不登校になり、ホームスクールで学んでいます。日々の暮らし・生き方を綴ります。

離婚のときの話(余談)

離婚したいと告げられてから、主人の調子はどんどん悪くなっていきました。

 

主人は、内科で自律神経失調症と診断されました。

 

『体調が悪いから離婚したい。』と。

 

体調が悪いことが離婚するほどの理由にはならないと思っていた私。

 

10年間一緒にいて見たことのない、主人がいました。私の知らない人に。

 

まるで別人になってしまったように。

 

私はすぐに、精神科の医師が無料相談にのってくれる市の機関に問い合わせました。

 

そして当日、今までの経緯を臨床心理士さんへ、すべて話していた時のこと、

 

交際が10年あり、結婚した旨を伝えたところ、

 

『なんで10年も結婚しなかったの?その間に別れようとか、結婚しようとかならなかったの?』と言われ、

 

そこに、何も疑問に思ってこなかった私がいました。

 

通常は2,3年でどちらかを選択するとのことでした。

 

私たちは結婚に強いこだわりはなく、結婚しなくても何も困ることがありませんでした。

 

じゃあ何で結婚したのか?

 

自分たちのためより、家族のため、世間体を気にしてのことだったのかもしれません。

 

子どもを産みたい気持ちはあり、年齢が来たら結婚するものとと思って生きていました。

 

いつも一定の安定感があって、俗にいう恋愛という感じではなかったかもしれません。

 

恋の駆け引きなどはしないし、何でも話して、親友や家族のような存在でした。

 

その関係がとても心地よかった。

 

以前、定型発達者とお付き合いをしたときには、私は望んでいないけど、

 

恋の駆け引きのようなことが多く、ドキドキ、不安、嫉妬、束縛それに疲れ果てて、

 

3年で終止符を打ちました。

 

とにかくいつも同じ安定した場所が欲しいと望んで出会ったのが元主人でした。

 

この人となら結婚できる、家族になれると思いました。

 

そして先生からは『旦那さんはおそらくアスペルガーだと思う。今は自閉症スペクトラムと呼ぶんだけど。とにかくすごく変わっている人。気づかなかった?』

 

『いいえ。どちらかというと、私の方が変わっていて、主人は普通でした。』

 

と答えました。

 

『責任を負うことが苦手だから、結婚、就職、子供が産まれたタイミングで、よくこういうケーズを見ます。とにかく別れれるうちに別れないと、今後も逃げ続けるから。』

 

『私は、離婚は考えていないんです。やり直したいと思ってます。』

 

『頑固だから、一度決めたら覆すことはめったにないよ。99%離婚になると思う』と。

 

すごくショックでした。この日を境に、私は自分が世間の間隔からかけ離れた人間なのではと考えるようなりました。

 

まるで浦島太郎になった気分。

 

主人との10年の世界の中で、私は生きてきてそれが竜宮城で、

 

今現実の世界に急に投げ出されたような、心もとない気持ちでいっぱいでした。

 

 

つづく