自閉症スペクトラムと診断されたうみくんは、時間の感覚がありません。
なぜなら時間は目に見えないもの。人の気持ちも目に見えないもの。
目に見える世界が全てな自閉症スペクトラムの子にとって、
目に見えないものを想像する、認識することはとても難しいことのようです。
例えば毎日しているルーティンでも、だいたい体内時計みたいなのが備わってきて、
ご飯はこのぐらいの時間で食べて、次は歯磨きをして、トイレに行って、着替えるなど、
毎日のルーティンを自然と体が覚えていき、体が動くものですが、
うみくんには繰り返し行っている日々のルーティンも、
時間の感覚がいつまで経っても身につかない様子です。
『早くして~!』の指示では抽象的すぎて、
どのぐらい早くしたらいいのかわからなかったり、
『ちょっと待っててね!』も、どのぐらい待てばいいのか、
ちょっとってどのぐらいなのかわからず不安を覚えたり、
とにかく次の動作へ自然に行動へ移していくことが難しいのです。
ごはん食べたら→歯磨きだ!とはならず、ご飯が終わってもぼーっとしています。
毎回、ご飯が食べ終わったのを確認したら、
『うみくん、はみがきだよ!』とその都度伝えています(*^-^*)
そして時間の感覚がないのは、逆算して行動するのが難しいということでもあります。
とにかく朝余裕をもって起こしても、最後バタバタの毎日だったのですが、
時間の感覚を身に着けてもらうために、時計の表を作りました(*‘∀‘)
4歳なので、まだ時計は長い針の読み方が分からないので、5分、10分などの
概念が理解できていないのですが、例えば朝ごはんは、6時50分に食べ終わってほしい
場合には『うみくん、とけいの針が10までにご飯食べようね』と伝えると、
頑張ってくれるようになりました😄
そして出来たら『出来たね!』とめちゃくちゃ褒めます!
時計に意識が行くようになって、少しずつ気持ちの切り替えの時間が短くなり、
声掛けする数が減り、早くして~とせかすことが減りました!
見えないものは、なるだけ簡潔に見えるようにする!
これが鉄則のようです(*^-^*)
キッチンタイマーも使ったことがありますが、これだと気持ちの切り替えの準備が
整いにくかったのですが、時計の表だと、気持ちの切り替えもよりスムーズになりました(*^^)v