週末の読書本(*^-^*)
岩手県盛岡市にある本屋「BOOKNERD」店主が綴る、エッセイ。
40歳まで広告会社で勤務するバリバリのサラリーマンだった著者は、
ふと40代を目前にして、『自分の人生このままでいいのかな?』と立ち止まった。
それまで平日も深夜まで残業し、休日も返上して、がむしゃらに働いてきて、
このまま働き続けたあと、自分に何が残るのだろう?と考えたそう。
安定した収入、社会的地位、築き上げた人間関係、全部捨て、本屋が軒並み店をたたんでいく世相の中、起業した町の本屋さん。
試行錯誤しながら、町に根付いた本屋さんをめざし、奮闘する物語です。
店主の言葉で特に響いたのは、仕事の向き合い方の面で、
”仕事で大事なのはお金ではなく、仕事の中身。仕事への忠誠心だ。もしその仕事が誰がやってもあまり変化がなく、時につまらなさを感じる仕事ならば、すぐに君はその仕事をやめるべきだ。すぐに君の代わりが君の穴を埋め、またその職場は平常に戻っていくだろうし、君にしかできない仕事かどうかということが重要だ。なんびとも代替のできない、きみにしかできない仕事を見つけることには、たぶん人生を賭けてもいいはずだ。”
現実は生活のために、好きではない仕事をしている人も多いかと思います。
みんな生活がかかっているし、家族を守るためだったりする。
でも一人の人間が、短い人生で出来ることって、ほんのわずかだと感じます。
与えられた場所、与えられた体で、成すべく役割が人それぞれにあるように思っています。
きっとみんな自分にしかできない事(大きな事ではなく、些細なことかもしれません)があるはずと思わずにはいられません。
働くこと、生きることとは、自分に与えられた役割を果たしていくことなのかなと
本を読んでいて思いました。
電子書籍も流行して、何冊もの本を一度に運べるようになりました。
その一方で、紙媒体が廃る中、まだまだ私は紙媒体が大好きだし、
これからも本は1ページずつめくっていきたい。非効率で無駄なことかもしれないけれど、無駄が決して嫌いではない。
人生にあそびのような、余白、余裕を持って生きていきたいなと常日頃思っています。
遠回り万歳なのです!笑