月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。小学1年生の秋から不登校になり、ホームスクールで学んでいます。日々の暮らし・生き方を綴ります。

ぼくにはこれしかなかった  ★早坂大輔

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週末の読書本(*^-^*)

岩手県盛岡市にある本屋「BOOKNERD」店主が綴る、エッセイ。

40歳まで広告会社で勤務するバリバリのサラリーマンだった著者は、

ふと40代を目前にして、『自分の人生このままでいいのかな?』と立ち止まった。

それまで平日も深夜まで残業し、休日も返上して、がむしゃらに働いてきて、

このまま働き続けたあと、自分に何が残るのだろう?と考えたそう。

安定した収入、社会的地位、築き上げた人間関係、全部捨て、本屋が軒並み店をたたんでいく世相の中、起業した町の本屋さん。

試行錯誤しながら、町に根付いた本屋さんをめざし、奮闘する物語です。

店主の言葉で特に響いたのは、仕事の向き合い方の面で、

 

”仕事で大事なのはお金ではなく、仕事の中身。仕事への忠誠心だ。もしその仕事が誰がやってもあまり変化がなく、時につまらなさを感じる仕事ならば、すぐに君はその仕事をやめるべきだ。すぐに君の代わりが君の穴を埋め、またその職場は平常に戻っていくだろうし、君にしかできない仕事かどうかということが重要だ。なんびとも代替のできない、きみにしかできない仕事を見つけることには、たぶん人生を賭けてもいいはずだ。”

 

現実は生活のために、好きではない仕事をしている人も多いかと思います。

みんな生活がかかっているし、家族を守るためだったりする。

でも一人の人間が、短い人生で出来ることって、ほんのわずかだと感じます。

与えられた場所、与えられた体で、成すべく役割が人それぞれにあるように思っています。

きっとみんな自分にしかできない事(大きな事ではなく、些細なことかもしれません)があるはずと思わずにはいられません。

働くこと、生きることとは、自分に与えられた役割を果たしていくことなのかなと

本を読んでいて思いました。

電子書籍も流行して、何冊もの本を一度に運べるようになりました。

その一方で、紙媒体が廃る中、まだまだ私は紙媒体が大好きだし、

これからも本は1ページずつめくっていきたい。非効率で無駄なことかもしれないけれど、無駄が決して嫌いではない。

人生にあそびのような、余白、余裕を持って生きていきたいなと常日頃思っています。

遠回り万歳なのです!笑