月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。小学1年生の秋から不登校になり、ホームスクールで学んでいます。日々の暮らし・生き方を綴ります。

ふたつのしるし  *宮下奈都

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成長が他人よりゆっくりで、人とは違う視点で生きている不器用な男の子ハルと、

 

しっかり者の優等生で、大企業に勤めている順風満帆に見える女性の遥名。

 

二人のハルの共通することは、生きづらさを抱えているということ。

 

なんだか世界に違和感を感じて、馴染めない二人。

 

遥名は、馴染めないながらも、外では人に合わせ、自分を押し殺し、

 

そつなく社会生活を送っている。

 

ハルは、同級生にいじめられても、周囲と馴染めなくても、

 

おかまいなしで、自分の生き方を貫き続けている。

 

二人にはそれぞれよき理解者がいるものの、割れたかけらの片割れを探しているかの

 

ように埋まらない何かを感じている。

 

そんな二人が大人になり、震災をきっかけに出会う。

 

ずっと遠回りしている遥名と、ズンズンと進むべき正しい道を進み続けるハルが、

 

ついに出会う。ふたつのしるしがカチっと合わさる。

 

この時のために、生まれて、今まで生きてきたのかと府に落ちる。

 

どちらの生きづらさにも共感できる作品。

 

私の人生は小学生までハルで、それから離婚するまで遥名(優秀ではないけど)のような人生だった。

 

今はまたハルに戻ったというか、元々ハルなのに無理していたのをやめたという感じ。

 

みんなハルたちのような、しるしがきっと刻まれているのだろうと思う。

 

あなたがあなたで居続ける限り、あなたを待っていてくれる人がいる。

 

そんな温かい気持ちになれる本です(*^-^*)

 

話は変わりますが、毎朝5時半に起きて朝ごはんを食べていると、

 

10時半にはおなかが空いてしまって、午前におやつタイムに。

 

おやつを食べる習慣なかったのに・・・(T_T)/~~~

 

最近はちょっとセーブしたくて、フルーツグミでしのいでます笑

 


ふたつのしるし (幻冬舎文庫)