月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。小学1年生の秋から不登校になり、ホームスクールで学んでいます。日々の暮らし・生き方を綴ります。

読書の時間♪

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鎌倉を舞台に、時間が少しずつ遡っていく。

 

人生に悩んだ人、立ちどまった人、行き止まり、四面楚歌、

 

人生の窮地に立たされた時に、迷い込む案内所。

 

大切な人とはぐれた人、自分の人生にはぐれた人、人の想いにはぐれた人、

 

あらゆるものとはぐれてしまった人が、迷い混む、案内所。

 

髪の毛が内巻きの内巻さんと、髪の毛が外巻きの外巻さんと、

 

生きたアンモナイトの所長が、迷い込んだ人々を救っていくお話。

 

6つの物語で構成されているが、すべての物語が繋がっていく。

 

うずまきを良く見ていると、どちらが上で下か、

 

どこが入口で、出口だったのか、わからなくなる。

 

長い螺旋階段も、ふと今自分は上っているのか、

 

それとも降りているのかわからなくなってくる。

 

正しいと思って選んできた道なのに、急に歩くのが苦しくなることもある。

 

案内所に奇跡的にたどり着いた人は、しだいに自分の中の正しい答えにたどり着き、

 

自分自身を取り戻していくストーリーです。

 

渦巻って不思議なもので、読んだ後、途中に戻ったり、

 

また最初から読み返したりしたくなるお話でした。

 

6つのお話の中にちりばめられた人生の教訓のような、名言がたくさん飛び出し、

 

特にその中でも好きな言葉は”生きるために生きている。”

 

何のために生きているんだろう?

 

何のために生まれてきたんだろう?

 

の答えは、こんなにもシンプルだったのかと、清々しい読了感でした。

 

優しくて、押しつけがましくなく、背中をそっと押してくれる一冊です!

 

読書は、自分以外の新しい視点、考え方、人生を与えてくれる時間です(*^^)v

 

作:青山美智子 出版社:宝島社

 

 

 


鎌倉うずまき案内所 (宝島社文庫)