ちょうど2年前の11月に、突然の高熱(39℃を超え)を出し、
ただの風邪だと思っていたら、高熱を出した次の朝、目で見てわかるほどの、
血尿が出て、病院を受診しました。
尿検査、血液検査を終え、先生から『おそらくIga腎症といって、慢性腎炎です。』
と診断されました。
令和元年11月 尿蛋白(4+)、潜血(3+)
eGFR91.3 という結果だった。
先生が申し分けなさそうに、言いにくそうに診断してきたことを覚えている。
数値は結構悪く、慢性腎炎が進んでいる可能性があること。
でも、腎生検(1週間入院し、腎臓に針を刺して、組織を抜くこと)を実際にしてみないとわからないこと。
腎不全になってもおかしくないほどの、蛋白尿の数値と、潜血の数値であること。
ただ望みなのはeGFRの数値はそこまで悪くないこと。
また2週間後の検査で数値をみて、腎生検のタイミングをみたいと。
今まで尿検査でも一度もひかかったことはないし、
妊娠中に蛋白尿が少しでたけど、正常範囲内だったし、
産後はもちろん指摘されたことはない。
なぜ私が?慢性腎炎っていつからなっていたんだろう?
産後は忙しさを言い訳にして、全く健康診断を3年受けていなかった😥
【その後の経過まとめ】
・令和元年12月 尿蛋白(ー)、潜血(2+)、eGFR107.1
・令和2年1月 尿蛋白(ー)、潜血(+)、eGFR100.6
・令和2年4月 尿蛋白(ー)、潜血(+ー)、eGFR96.7
・令和2年8月 尿蛋白(ー)、潜血(ー)、eGFR104.8
・令和3年3月 尿蛋白(+ー)、潜血(+)、eGFR97.8
・令和3年10月 尿蛋白(ー)、潜血(ー)、eGFR88.3
と、おかげさまで、治療のいる数値ではなく、なんとか定期健診をクリアしている。
今後も定期健診は必要ですが、普段通りの生活を送れています。
腎臓は沈黙の臓器で、慢性腎炎の場合には腎不全一歩手前ぐらいにならないと、
自覚症状が現れないことが多い。なので健康診断が大事になってきます。
早期に発見できれば、人工透析の前に、いろいろな治療法があります。
私も病気をして、腎臓内科で有名な先生の本をすぐに読み勉強しました。
堀田修先生の著書『腎臓病を治す本』を読み、腎臓にいい生活習慣、食事、
そしてどんな治療法があるのか、病気になったらどんな経過をたどるのか、
実際に現場にたって、たくさんの症例の患者さんを診てきた、
知識・経験が詰まった一冊です。
この堀田修先生の本がきっかけで、Iga腎症に深くかかわるもう一つの病に気が付きました。
それが慢性上咽頭炎という疾患です。
鼻とのどの間にあるところが、慢性的に炎症していると、腎臓病だけでなく、
身体のあらゆる病気を引き起こすということでした。
つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい―――鼻の奥が万病のもと!退治する7つの方法
この慢性上咽頭炎の治療が行える病院の数が少ない現実。
日本に数十件しかありませんでした。
さっそく、私は藁にも縋る想いで、車で往復2時間の道のりをかけて、
病院の門をくぐりました。
Bスポット治療という塩化亜鉛を染みこませた綿棒で、上咽頭をこする治療です。
この部分に炎症がある場合には、かなりの痛みがともないます。
毎回涙目になる痛みです(>_<)
例えるなら、プールか海水の水を思いっきり鼻から吸い込んでしまったときの痛みが鼻の奥で起きている状態です。
1番最初の治療の時は、その痛みが半日続きました。&出血がありました。
炎症があると、綿棒は真っ赤に染まります。
炎症がないときには、痛みもなく、血もつきません。
この治療を月に1回~2回続け、今まで26回行いました。
私の場合は、この治療の成果も、腎炎の早い回復につながったと思います。
腎臓は身体の老廃物をろ過する大切な臓器です。
腎生検も簡単な検査ではなく、危険と隣合わせです。
腎炎になってしまったら、治療も簡単なものではなく、
人工透析になってしまったら、日々の暮らしも大きく変化することと思います。
定期的な健康診断が重要となります(*^-^*)