自閉症児を実際に育てた立石美津子さんの本。
お子さんのかわいい幼少期の写真も載っており、実際に自閉症児を育てて、
ぶつかった壁、失敗、周りの人の優しい目、自分との葛藤、そして今、これからは
書かれています。
読み進めるたびに涙、涙。
そっと優しさに包み込まれて、張り詰めていた緊張の糸がぷつんと切れました。
私は張り詰めていたのかと気づかされました笑
一番参考になったのは、これから小学校どうしようかな?進路に悩んでいる私としては、
まず支援学校からの、小学校3年生で支援級への転校を経験されたお話。
支援学校と支援学級の違いと、メリットデメリットが、実際の体験を元に
書かれているところです。
どの本を読んでいても、いまいちどう違うのかわからなかったのですが、
立石さんの本で、理解することができました。
同じ支援級でも小学校と中学では意味合いが違うこと。
そして何より大切なことは、幼少期に自信をつけさせられる環境を用意すること、
自己肯定感を育てること。疲れさせないこと。
細かい算数の計算が出来なくてもいいから、400円のものを買うためには、
1000円を払えばいいと理解する、生活力を育てることの大切さを学びました。
私が幼い時代には、まだ発達障害という言葉もポピュラーではなく、
きっと少し知的に遅れがあっても、本人の努力不足で、片づけられ、
同じクラスで、勉強していたはずです。今のような支援や合理的配慮などない中で、
多くの人が生きてきました。
私も家では母に怒られ、学校ではいじめられ、テストも点数は悪いし、
運動も出来ないし、自己肯定感は育ちませんでした😓
もっとこんな支援があったら違ったのかな?早く障害のことを知りたかったという
気持ちはありますが、過去は変えられないけど、未来が私たちにはあります。
改めて、うみくんの未来、今まで歩んだことのない道、やり方に挑戦してみたいなと
思えました。みんなと同じ道ではないかもしれないけど、
結局のところ、ありのままの自分で、周りの人を幸せに出来ないのなら、
私はここにいる意味がないのです。
ありのままの自分でいいんだよ。ありのままでいられる環境を模索して、
これから探していこうねと提案していく、
それが自己肯定感に繋がる一歩なのではと感じました(*^-^*)
著者:立石美津子 監修:市川宏伸 出版社:すばる舎