長田弘さんの詩集に、ドハマり中www
図書館で借りた『深呼吸の必要』は昭和59年に出版された詩集なのですが、
本に書庫マークのシールが貼れていました。
つまり借りる人が現在少なくて、普段は図書館の本棚に陳列されているのではなく、
書庫に保管されていて、私たちの目に触れない場所に置かれていたということ。
ここ何年前からかわかりませんが、昔は紙の図書カードが本に挟まれていて、
そこに借りた日と、返した日の日付がスタンプされる仕組みでした。
その本がいつ、何度借りられたかわかるようになっていた。
今は一人一人カードを持っていて、スタンプを押すような事務作業はなく、
カードを機械に通して、本のバーコードを読み込んで、
借りられる仕組みになっています。
昔の本だったので、中に図書カードが挟まっていて、
それを見たら、大変に有名な詩集だし、内容も素晴らしく、
心揺さぶられる詩集だったにもかかわらず、
図書カードに3件借りられた形跡が印字され、最後に借りられたのは昭和60年(;゚Д゚)
でもでも・・・・システム化されてから、
書庫から私のように借りた人がいるかもしれないけど、衝撃的だった!!!
こんなに素敵な本なのに、もっとたくさんの人に読んでもらいたいと、
書庫に眠っていないで、表に出して欲しいと思う作品でした☆彡
『あのときかもしれない』という大人になった自分はいつだっただろう?という
問いかけの続く散文詩。懐かしい思いと、
時間を追いかけるばかりになってしまった日常に、ちょっと立ち止まって、
深呼吸をして、空を見上げる、風を感じる時間を与えてもらった気分です。
この詩集が気に入り、長田弘さんを好きになり、
また追加でこの2冊も読んでみた。
詩集は時々わからない作品もあり、難解に感じるものもありますが、
とにかく読みやすく、共感できる作品が多かった。
詩ふたつはクリムトの絵と一緒に言葉が置かれている。
クリムトは『接吻』や、女性の絵が魅力的に描かれて有名ですが、
私はクリムトの風景画も好きで、
本に挟んでいるしおりは、クリムトの森を描いた絵(*^^)v
なのでこの詩集は全てクリムトの風景画で構成されていて、
眺めているだけで幸せな気分でした( *´艸`)なんという贅沢!
さて、今週もがんばります☆彡