この世界に生まれてきた人は、みんな経験している胎児の時のお話。
自分がお母さんのお腹の中にいた記憶は全く残っていない。
胎児は生物の進化をすべて辿って、10か月で人間の形になって出て来ます。
最初は卵のような形をしていて、勾玉になり、ウーパールーパー!?の時期があり、
少しずつ人へと近づいていきます。
水の中でどうやって呼吸しているんだろう?
ごはんを食べずにどうやって生きているの?
おしっこやうんちはどうしているの?
など、子どもが疑問に思うようなことを取りあげ、深い話をしてくれているところが
本書の素晴らしいところ。
私が一番驚いたのは、胎盤を通して、子どもから母親に、父親の遺伝子が移行している
事実です。
子どもに自分の遺伝子と父親の遺伝子が行くまでは知っていましたが、
パートナーの遺伝子が母親である自分にも少し移行していることに驚きました。
夫婦だんだんと似て来ると言いますが、そういうこと!?笑
一緒に生活をして、同じものを食べて、寝起きしてだけが要因ではなさそう(*^-^*)
赤ちゃんはお腹の中で呼吸や食べる練習もしているそうで、
よくしゃっくりをするのはそのせいだそうです。
食べ物はへその緒から栄養が言っていますが、羊水を自分でごくごく飲んで、
お腹の外に出てきたときに生きていくための術をすでに習得すべく練習しているんだとか。
そしておしっこもしています。
うんちはしていないそうです。
健康状態が悪いときにうんちをお腹の中でしてしまうことがあり、
羊水が濁ってしまうのは、赤ちゃんの健康状態に問題があるときなのだとか。
対談形式なので、肩が凝らず、サクサクと読めました。
出生前診断のお話や、不妊治療のお話など、身近な問題も取り上げれています。
神秘的で、奇跡の連続が重なって、命は生まれて来るのだと改めて気づかされます。
産婦人科医の実際の現場の声、経験、そしてこれからの未来が描かれています。
家族で読みたい一冊です(*^-^*)
著者/最相葉月 増崎英明 出版社/ミシマ社
今週もお疲れまでした♪
いつもブログへご訪問くださりありがとうございます<m(__)m>