生まれつき感情を持たない少年と、
喜怒哀楽が激しく、家庭環境に恵まれなかった少年との出会いと成長の物語。
感情を持たない少年は、どんなに両親に愛情をかけてもらっても、
そしてどんな不幸が身に起きても心が一切動かない。
感情がわからないからこそ、他者の気持ちを想像しようとする優しさ、
寄り添う愛にあふれいる。表情には出ないが、言動によく現れている。
一方の環境に恵まれなかった少年は、たくさんの不運な環境に傷ついていた。
感情を持たない少年も同じように、それ以上に不運に見舞われているのに、
動じない心に、はじめは恐怖を覚えたものの、
少年との交流から、自分の頑なになった傷ついた心が徐々に癒されていく。
いじめや犯罪、社会で起きるあらゆる問題を作者は、想像力の欠如で起きているという。
相手の立場を想像したり、相手の気持ちに寄り添う難しさ、大切さを教えてくれる一冊。
愛でしか人は救われないという言葉が、ただの綺麗ごとに聞こえないところが、
この作品の持つ力だと思います。
感情を持たない少年が一番、誰よりも人間らしく見えました。
最近この本読んだ後、うみくんにも似たようなことがありました。
幼稚園の体育の授業で、お友達が怪我をして泣いていたそうです。
するとクラスみんながその子の周りに押し寄せて、
『大丈夫?』と声をかけて、授業が一時中断する出来事があったそうです。
その場に残っていたそうです。
友だちのことは心配だけど、今は授業中だから、席をはずしてはいけないと
ルールのほうを重んじたようでした。
クラスメイトからしたら、冷たくて、優しくない子に見えたかもしれません。
でもうみくんは、心がないわけでもないし、
そのお友達のツライ気持ちが分からないわけではありません。
脳のつくりが、発達の仕方が違うことによって、気遣いが人と違ったり、
優先すべきことが人と違うだけなのです。
いつかうみくんにもアーモンドを読んでもらいたいなと思いました(*^-^*)
近頃、急に暖かくなりましたね~😄
もうダウンコートをクリーニングに出そうか悩んでいるところです('ω')ノ
今日はニットのワンピースを1枚エマール(ホームクリーニング)して、
しまおうと思っています(*^^)v
少しずつ春に向けて衣替えです☆彡
著者/ソン・ウォンピョン 訳/矢島暁子 出版社/祥伝社