月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。日々の暮らし・生き方を綴ります。

読書の時間♪

 

先日ブログに書いた一万円選書の岩田書店の店主おすすめのノンフィクション作品です。

 

佐々涼子さんの『エンド・オブ・ライフ』は在宅医療に奮闘していた男性看護師が、

 

自らもすい臓がんを患い、がんを発見したときにはステージ4の末期がん。

 

まだ小さな子どもが2人いるお父さんでもある。

 

今まで何人もの人の最期を見送ってきた。

 

がんで亡くなった人をたくさん看取った経験がある自身が、

 

ステージ4がどんな状態か、すい臓がんの治療の難しさ、

 

これからどんな経過をたどっていくか、

 

一般の人よりもそれが手にとるようにわかる主人公が、

 

選んだ最期がとても衝撃的だった。

 

最後まで生きる希望を持ち続けながら、西洋医学から離れたのです。

 

がんの言い分に耳を傾け、食事療法や、ホメオパシーや、温泉療法などを試し、

 

生きることを模索していく。

 

好きな人と、好きなように、好きな時間を過ごす中で、

 

どう死ぬかは、どう生きるかということだと訴える。

 

誰にも必ず訪れる死。そこから逃げることはできない。

 

生まれた日から、私たちは死に向かって生きている。

 

みんなどんなに長生きをしても、人生の途中で死んでしまう。

 

生と死は点と点にすぎず、特別なことではないのかもしれない。

 

どうやって生きていくかのノウハウ本はたくさんあるように思いますが、

 

どうやって最期を迎えるかが具体的に書かれた本は少ないように思う。

 

在宅で看取るという経験も誰しもがしているわけではないので、

 

いつか人は必ず死を経験するのに、死についてわからないことだらけなのだ。

 

この本は、最期の日まで、どうやって人として生きていくかを考えさせられる。

 

ある癌患者さんは、亡くなったときに、家族みんなに拍手で見送られていました。

 

満足のいく最期を迎えられるかどうかは、

 

自分が選んだお医者さんや看護婦さん、治療法によって、大きく左右されるのだと思います。

 

人生の終末期の話のようですが、若い元気なうちから読んでもらいたい一冊です。

 

著者/佐々涼子  出版社/集英社インターナショナル

 


エンド・オブ・ライフ