月子と海くん★発達障害を生きる★

発達障害グレーゾーン親子から、子どもが自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。小学1年生の秋から不登校になり、ホームスクールで学んでいます。日々の暮らし・生き方を綴ります。

体の使い方をコーディネートする力。

私たちは、普段体の使い方を意識して生活しているわけではない。

 

そして自然に出来ていることも多い。

 

例えば階段の上り下りや、転びそうになったときに、とっさに両手が前に出て、

 

体を守ろうとする行動や、歩く時に、左右の手が交互に自然に前へ出ることなど。

 

特に意識することなく、勝手に体が動いているという感覚だ。

 

自閉症スペクトラムうみくんは、粗大運動で全身をコーディネートすることが苦手だ。

 

階段の上り下りは、手すりを掴まないと難しいし、左右交互に足をだすことが出来ない。

 

上りは左右の足を交互に動かせるようになったが、

 

下りは一段ずつでしかまだ降りることが出来ない。

 

見ていても危なっかしい。なぜだろう?と観察していると、

 

体の重心が怖くて慎重になるせいか、後ろに重心が倒れていて、

 

そのせいでよけいにバランスが取りにくく、階段を怖くしている。

 

そこでもうすこし目線を下にさげて、体を少しだけ前に倒すと、

 

降りやすくなるよ~と伝えるとすこしぎこちなさが少々改善されました。

 

この体重移動が不器用な点は、色んなところで壁が立ちはだかる。

 

公園ではブランコが一人で漕げなかったり、滑り台もよけいにスピードが出る体勢に

 

なってしまい恐怖心に繋がったり、ジャングルジム内を移動したり、

 

くぐったりが難しかったりします。

 

それから力加減を調節するのが苦手な面があります。

 

キャッチボールでどのぐらいの力だったら相手に届くのか、

 

相手がキャッチしゃすいボールの速さだったり、飛ばすボールの位置だったり、

 

を考えながら体を調整してやっているんですよね。

 

そのような運動能力に凸凹があります。

 

人より時間がかかるし、そんなことイチイチ説明しないとダメなの?と思うこともある。

 

でも説明すれば、理解できることもあるし、

 

実際に体を動かした分だけ、成長することもわかりました。

 

ボールを投げるのが苦手な場合には、紙飛行機を飛ばす遊びが、

 

ボールを投げる練習になったり、ボールより投げるのが難しい不自由なタオルを使って

 

キャッチし合う遊びもおすすめです!

 

トランポリンも身体のバネを鍛えることができます。

 

我が家は集合住宅なので騒音対策のためにトランポリンは家に置けませんが、

 

近くの公園のフワフワドームに出かけて、ジャンプの練習・体のバネの活用法を学んだり、

 

何事も経験することで、ゆっくりだけど、確実に伸びていくなと感じています。

 

ただ坂道を上る、散歩する(ひたすら歩く)、それから鬼ごっこなんかは、

 

逃げるための瞬発力や、洞察力、身の交わし方などいろんな体の使い方を学ぶことができます。

 

道具がなくても、いくらでも身体能力を伸ばすことができるんだなぁと実感する近頃です。

子どもの運動能力が著しく伸びていく大切な期間をゴールデンエイジと呼び、

 

5歳(早い子で3歳)~12歳までの間に、様々な体の動きを習得(経験)すると良いと

 

言われています。

 

12歳までは諦めずに、少しずつ体を動かす楽しみを見つけていけたらと思っています(*^-^*)